熱中症を予防しましょう
熱中症は梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月下旬から多くなっています。
新型コロナウイルス感染防止のため、マスクの着用や自宅で過ごす時間が増えたことによる運動不足、生活リズムの乱れなどの傾向があり、熱中症の危険性が高まっています。今まで以上に注意して、熱中症を予防しましょう。
熱中症とは
室温や気温が高い中で、体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、体のだるさが自覚症状として発生し、さらに重篤化すると、けいれんや意識の異常など様々な障害をおこす症状です。
特に、子どもや高齢者の方は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
暑い季節を迎える準備を始めましょう!!
暑熱順化(=体を暑さに慣らしましょう)
暑い季節を迎える前には準備が必要です。
暑熱順化=体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと身体が次第に暑さに慣れて、暑さに強くなりますが、5月頃急に暑くなった日や梅雨の中休み、梅雨明け直後の急に暑くなった日等は身体が暑さになれておらず、熱中症になる確率が高くなります。
また、今年の夏も新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自宅で過ごす時間が増えており、通常以上に暑さに慣れるのに時間がかかる状況かと思われますので、暑くなる前である今から注意しましょう。
(取り組み例)
- 適度に運動する機会を作り、汗をかく習慣をつける(ウォーキング、筋トレやストレッチ等適度に汗をかくもの)
- 入浴(シャワーだけでなく浴槽にきちんとつかる)
身体を動かすきっかけに「とちぎハート体操」をご活用ください。
暑さを迎える環境を整えましょう
エアコンの点検はお済みですか?
急に暑くなった日などに、エアコンがすぐに使えるよう、試運転や点検を行いましょう。
いつ、どのような時に起こりやすいか
熱中症を引き起こす条件は、「環境」「からだ」「行動」によるものが考えられます。
【環境】
・気温や湿度が高い、風が弱い、熱波の襲来、日差しが強い
・閉め切った空間(部屋、車内など)、エアコンがない
・急に暑くなった日
【からだ】
・高齢者、乳幼児
・肥満、持病(心臓病、糖尿病、高血圧、認知症など)がある方
・低栄養状態
・下痢や風邪で脱水症状
・体調不良(寝不足、二日酔いなど)の方
【行動】
・激しい筋肉運動や慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給をしない、できない
熱中症の主な症状
軽症 :めまい、立ちくらみ、筋肉痛、手足のしびれ、こむら返り、汗が止まらない
中等度:頭痛、吐き気、嘔吐、体がだるい、集中力や判断力の低下
重度 :意識がない、けいれん、呼びかけに対して返事がおかしい、まっすぐ歩けない、高体温
!!こんな時はすぐに救急車を呼びましょう!!
・自分で水分が取れなかったり、脱力感・倦怠感が強く動けない場合
・意識がない、意識がおかしい、全身のけいれんなどがある場合。
熱中症の応急手当
1. 涼しい場所へ移動し、衣服を緩め、安静に寝かせる。
2. エアコンをつけ、扇風機・うちわなどで体に風をあて冷やす。
3. 脇の下・太ももの付け根・首を冷やす。
4. 飲めるようであれば、水分を少しずつ取らせる。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動
十分な感染予防を行いながら、これまで以上に熱中症予防に心掛けてください。
- 暑さを避けましょう
- 屋外で人と十分な距離(2m以上)を確保できるときはマスクをはずしましょう
- のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう
- エアコン使用中もこまめに換気をしましょう
- 暑さに備えた体づくりと日ごろから体調管理をしましょう
熱中症予防×コロナ感染予防で「新しい生活様式」を健康に![PDFファイル/956KB]
暑さに備えた体づくりのポイント
熱中症は突然気温が上がった日や、梅雨明けの蒸し暑い日など体が暑さに慣れていないときによく起こります。普段から暑さに負けない体づくりを始めましょう。
1.運動
日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけておくと、体温の調節機能が働き、熱中症にもかかりにくくなります。
マスクを着用したまま運動・スポーツをすると、水分補給を忘れたり、体温が下がりにくいことがありますので注意しましょう。また、マスクをしていつも通りの運動・スポーツをすると、運動強度が上がることがあります。速度を落とすなど調整をしたり、息苦しさを感じた時はすぐにマスクを外すことや休憩を取る等、無理をしないようにしましょう。
スポーツ庁 安全にスポーツ・運動をするポイントは [PDFファイル/236KB]
2.栄養
熱中症予防に必要なミネラル、ビタミンB群、塩分は様々な食材に含まれています。「主食」「主菜」「副菜」をキーワードに、バランスの良い食事を心がけましょう。朝食をしっかり食べることもポイントです。
3.睡眠
寝不足は脳の働きを鈍くさせ、体温コントロールにも影響します。早寝早起きを心がけ、日頃から睡眠リズムを整えておきましょう。
熱中症警戒アラートが発表されたら予防行動をとりましょう
熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日17時または当日5時に都道府県ごとに発表されます。
発表されている日には、外出を控える、エアコンを使用する等の熱中症の予防行動を積極的に取りましょう。
テレビやラジオ等でもお知らせされるほか、環境省のLINE公式アカウント<外部リンク>で確認することができます。
また、栃木市では、熱中症警戒アラートが発表された当日朝9時に防災行政無線にて市民の皆さまへお知らせすることを予定しております。
アラートが発表された場合は、普段以上に熱中症予防行動を実施しましょう。
熱中症警戒アラートリーフレット [PDFファイル/1.5MB]
熱中症対策リーフレットと関連サイト
熱中症予防にご活用ください。
熱中症予防リーフレット
厚生労働省 熱中症予防のために [PDFファイル/737KB]
厚生労働省 高齢者のための熱中症対策 [PDFファイル/3.31MB]
環境省 熱中症~思い当たることはありませんか~ [PDFファイル/1.18MB]
環境省 熱中症~予防・対処法~ [PDFファイル/2.38MB]
関連サイト
暑さ指数(WBGT)や日常生活に関する指針および熱中症警戒アラートについては、こちらのサイトをご覧ください。
環境省 熱中症予防情報サイト<外部リンク>
熱中症普及啓発ツール等についてはこちらをご覧ください。
厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト<外部リンク>
栃木市消防本部のサイトはこちらです。
熱中症予防声掛けプロジェクト
栃木市は熱中症予防声掛けプロジェクトを応援しています