皆さん、秋の渡良瀬遊水地にはもう来てみたかしら?
ヨシが穂を出し、だんだんと秋色に染まってきているわ。
秋のお花たちも咲き始めてにぎやかになってきたところよ。
今月は、秋を彩る花の一つ「ワタラセツリフネソウ」を紹介するわ。
船を逆さに吊り下げたように見えるお花の「ツリフネソウ」は、北海道から九州にかけて見られるわ。
でも、渡良瀬遊水地で見られるツリフネソウは、普通のツリフネソウとはちょっと違うところがあるの。
お花をよーく観察してみると、上下の大きな花びらに挟まれた小さな花びらの先端が黒っぽく縮んでいるのがわかるわ。
これは渡良瀬遊水地にあるツリフネソウに見られる特徴よ。
普通のツリフネソウとの違いが遺伝子的にも明らかにされて、2005年に新種「ワタラセツリフネソウ」として発表されたのよ。
ワタラセツリフネソウは、約1000種類の植物が確認された渡良瀬遊水地で唯一「渡良瀬」の名前がついたお花なの。ステキでしょ。
もう一つ、ワタラセツリフネソウのおもしろい観察ポイントを教えてあげる!
それはお花の色!
赤むらさき色のお花の中をのぞくと、白や黄色に色づいているの。
さらに斑点があるものとないものがあって、全部で4タイプのお花があるのよ!
ワタラセツリフネソウを見つけたら、そ~っとお花の中を覗いてみてね。
そうそう、ワタラセツリフネソウは種もおもしろいのよ~。
大きく膨らんだ実に触れると、パチッと勢いよくはじけて種が飛んでいくの!
皮がくるくるっと丸まるのは、種を遠くまで飛ばすためかしら?
だれか観察してハーツに教えてくれるとうれしいわ!
ワタラセツリフネソウは、渡良瀬遊水地のあちこちで群生しているから、ぜひ探してみてね。
その他にも、桜色の花を咲かせるサクラタデや、アキノウナギツカミなんておもしろい名前の花も見つかるかもしれないわ。
みなさんも秋の遊水地探検に出かけてみませんか?
探検といえば、10月27日に「水と大地のミニミニ探検」ってイベントが行われるみたい。
詳しくはHPをチェックしてみてね。
ハーツより
※水と大地のミニミニ探検は終了しました。