広大なヨシ原が広がる渡良瀬遊水地ハートランド。
春に芽吹いてから冬に枯れるまで、ヨシは様々な表情を見せてくれるの。
今月は、渡良瀬遊水地の四季を彩る「ヨシ」について紹介するわ♪
ヨシは、川や湖など水の近くに生える植物で、日本全国で見れられるの。
なかでも渡良瀬遊水地のヨシ原はと~っても広くて、本州では最大のヨシ原なのよ。
「アシ」と呼ばれることもあるけれど、縁起を担いで「ヨシ(善し)」と呼ぶことが多いわ。
ヨシは土の中に地下茎という根のようなものを広げて、大群落を作るの。
春、栄養を貯えた地下茎から細い竹の子のような芽を出し、ぐんぐんと成長します。
秋にはフワフワの穂をつけ、冬になると枯れたヨシが黄金色に輝くのよ。
そして12月から3月にかけて、高くまっすぐに育ったヨシを刈り取る「ヨシ刈り」を行うの。
刈り取ったヨシで作られているのが、みなさんご存知の「葦簀(よしず)」になります。
渡良瀬遊水地産の葦簀は品質がいいと評判なのよ♪
ちなみに、「オトコヨシ」と「オンナヨシ」って呼び名は聞いたことあるかしら?
オトコヨシっていうのはヨシによく似た「オギ」のこと。
茎の中に空洞がなくて強いので、農家さんが畑で支柱として使うそうよ。
そして「オンナヨシ」っていうのが、葦簀に使われる「ヨシ」よ。
長くまっすぐ伸びたヨシは、中が空洞のため軽く、断熱材のような効果があるんですって。
遊水地の近隣に住む人たちは、渡良瀬遊水地の自然の恵みを生かして生活してきたのね。
その他にも、栃木市では新しいヨシの活用として「ヨシ灯り」を作ったそうよ!
作品を作ったのは藤岡地域の小・中学生や市内の高校生、そしてヨシ細工作りを教えてくれるスタッフさんなんですって。
作品は渡良瀬遊水地ハートランド城で展示しているわ。
期間は12月28日まで。幻想的で和モダンなイルミネーションで飾られたハートランド城に、ぜひ遊びに来てくださいね。
ハーツより
※ヨシ灯り展は終了しました。