2月の渡良瀬遊水地は、谷中湖の水を抜く「干し上げ」の真っ最中!
普段は見ることができない谷中湖の姿を見ることができるわ。
でも、せっかく貯めたお水をどうして抜いてしまうのか気にならない?
そこで今回は、渡良瀬遊水地ハートランドの水質調査係を務めるヘギーさんに来てもらったわ。
干し上げについていろいろ聞いてみましょう。
ヘギーさん(以下、へ) : みなさん、はじめまして☆ヘギーです。
ハートランドの水質対策については、このわたくしにお任せあれ☆
ハーツ姫(以下、ハ) : ヘギーさん、干し上げは何のためにやっているの?
ヘ : 干し上げの目的は谷中湖の水をきれいにすることです!
その昔、谷中湖の水を放流した際に、植物プランクトンが原因と考えられる「カビ臭」が発生しました。
そこで、谷中湖の底を日光に当てて乾燥させ、カビ臭を発生させる植物プランクトンや細菌を減らす対策を始めたのです!
ハ : へぇ~、お日様の力で水をきれいにしているのね!
ヘ : 日光消毒と言うように、紫外線には殺菌効果があると言われていますからね。
さらに、湖底を乾燥させることで植物プランクトンのエサとなる窒素やリンが湖底の泥から出てこないようにしているんです。
ハ : みんなが使う水をきれいに保つ、大切な役割を担っているのね。
ヘ : 干し上げ以外にも水質対策はあるのですが、そのお話は次の機会にいたしましょう。
さて、谷中湖ではすでに水を抜き始めていて、まもなく湖底が見えるようになります。
満水時より6.7mほど水位を下げると、谷中湖の約8割が陸地になるんですよ。
ハ : あら!それじゃあお魚さんたちはどうするのかしら?
へ : 魚たちはさらに深いところや下流の川へ移動するのです。
谷中湖に再び水を貯めはじめる3月下旬まで、しばしお引越しですね。
ハ : お魚さんたちは大忙しね。
みなさん、ヘギーさんのお話はいかがでしたか?
干し上げの様子が見られるのは、3月下旬までのこの時期だけ!
普段と違う谷中湖の姿を見に来てください。遊びに来るときは、あったかい格好でね。
それと、水が無くても湖底は足元が悪くて危険だから立ち入らないように、お願いします。
ハーツより