ハーツ姫(以下、ハ) : 先月に引き続き、ヘギーさんが遊びに来てくれてるわ。
今月は干し上げ以外の水質対策について聞いてみましょう!ヘギーさん、よろしくね。
ヘギーさん(以下、へ) : はじめましての方もいらっしゃるかな?
わたくしは渡良瀬遊水地ハートランドの水質調査係、ヘギーです☆以後、お見知りおきを。
さて、渡良瀬遊水地の水質対策のお話の続きですね!
干し上げ以外にもいろいろな取組があるのです。
1つ目は、谷田川分離施設!
その名のとおり、谷田川と渡良瀬川の流れを分けることで、渡良瀬川の水だけを谷中湖に取り入れるようにしています。
家庭排水や農業排水を入れないようにすることで、谷中湖の水質を保っているんですよ。
2つ目は、ヨシ原浄化施設!
ヨシには、水中のチッソやリンを沈殿させ、根や茎から吸収する働きがあるのです。
渡良瀬川の水は、ヨシの間を通ることでカビ臭の原因となるチッソやリンを減らしてから谷中湖に入るのです。
ハ : 植物の力を利用したおもしろい仕組みね!
へ : 最後は、人工の浮島です。
植物が成長するときに栄養分を吸収することで、植物プランクトンの増殖を抑制しているのです。
さらにこの人工浮島は、魚や野鳥の貴重なすみかにもなっているんですよ。
ハ : 人工浮島は谷中湖で見たことあるわ。
鳥さんが休憩するだけでなく、水をきれいにする役割もあったのね!
ヘ : さらに、日常的に水質管理を行い、異常がないことを確認してから放流しているのですよ。
ハ : 谷中湖の水を安全に利用するために、いろいろな対策が取られているのね。
とってもお勉強になったわ。ヘギーさん、ありがとう!
皆さん、ヘギーさんのお話はいかがでしたか?
最後に、ハーツからのお知らせです。
今月は渡良瀬遊水地の「ヨシ焼き」が行われるの。
もともとは良いヨシを収穫するために始まったのだけれど、
今は、洪水の時に水をしっかり貯めることができるようにする重要な役割も担っているの。
ヨシ焼きの際には灰が遠くまで飛んでしまうこともあって、ご迷惑をおかけしてしまうかもしれません…。
渡良瀬遊水地の豊かな自然を守るため、
そして私たちの暮らしを守る機能を支えるため、みなさんにご理解いただけると嬉しいわ。
ハーツより