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Hearts姫のつぶやき♪vol.52(2020年2月号) ”渡良瀬遊水地・冬の風物詩”


渡良瀬遊水地・冬の風物詩を教えちゃいます♪

 渡良瀬遊水地フォトコンテスト入賞作品「風を感じて」 渡良瀬遊水地フォトコンテスト入賞作品「琥珀色の刻」

 枯れ色のヨシが、ときに黄金色に輝く冬のハートランド。

 ヨシの下では、小さな植物たちが、地下に栄養を蓄え、あるいは地面にタネを落とし、じっと春を待っているの。

 耳を澄ますと、枯れたヨシ原の中からカサカサと音がするわ。

 私たちには見つけられないような、小さなタネや虫などを探して食べる小鳥たちの音なのよ。

 ハートランドは「野鳥の楽園」とも言われていて、
 冬の時期にはチュウヒ、ミサゴなどの猛禽類や、フクロウの仲間のコミミズクなどが来ているの。

チュウヒの画像 ハイイロチュウヒの画像

 特に、翼をV字に広げて獲物を狙うチュウヒは遊水地のシンボルバードと言われているわ!

 夕方になると上空からヨシ原に降りて来て、ねぐらに入っていく姿も見られるのよ。

 観察できる場所などの情報は、谷中湖周辺やハートランド城にいるガイドさんに聞いてみてね。


 ところで、渡良瀬遊水地の2つの役割を皆さんご存知かしら?

 1!洪水の時に、調節池に一時的に水をためて水害を防ぐ「治水」

 2!平地型ダムとして、渇水時にハート形の谷中湖から首都圏へ生活用水などを補給する「利水」

 昨年の台風19号の時にも、「治水」の効果を発揮して、首都圏の洪水被害防止に大きな役割を果たしたわ。

 そして、現在谷中湖では、「利水」において大切な水質管理のため「干し上げ」をしているの。

干し上げ中の画像(谷中湖南ブロック) 干し上げ前の画像(谷中湖南ブロック)

 実は、平成2年の夏、谷中湖から放流した際にカビ臭が発生し、水の利用に大きな影響を与えたの。

 その改善策の一つとして、谷中湖の水位を下げて池の底部を日光にさらす「干し上げ」が始まったのよ。

 おひさまの力で植物プランクトンを減少させることによって、カビ臭を抑えているの。

 ちなみに、お魚さんたちは、谷中湖の深い部分(水が残っているところ)に移動して、干し上げの間を過ごすの。

 湖面は、まるで干潟のようになるので、エサを求める野鳥もいつもより多く集まって来るの。

 普段と違った様子の谷中湖を見ることができるから、ぜひ遊びに来てね。

 でも、湖面に水が無くても足元が悪くてとても危険だから、絶対に立ち入らないようにお願いします。

ハーツ姫の画像ハーツより