今回は、渡良瀬遊水地ハートランドのヨシの利用について話しちゃいます。
ハートランドは冬になると、一面枯れ色になって、ヨシの刈取りが行われるの。
刈取ったヨシは、主に日よけや目隠しなどの目的で使われるヨシズや、ヨシ紙の材料に使われているわ。
実は、ヨシの刈取りをしてヨシを利用すると、たくさんのメリットがあるの。
どんなメリットがあるかというと
まずは、ヨシを使って紙を作ると、紙の原料になる木の使用を減らせるから、森林伐採の削減になるわ。
ヨシ紙は色合い、手触りが良くて、ハーツもお気に入りなの
次に、ヨシ原は、水中の窒素やリンを吸収しながら成長し、水をきれいにする働きがあるんだけど(窒素、リンが過剰にあると水質汚染の原因になるの)、刈取りをしないで放っておくと、せっかくヨシが吸収した成分が、水中に戻ってしまうわ。
それに、刈取りをしないと元気なヨシが育ちにくくなって、ヨシ原が減ってしまうの。
ハートランドの美しいヨシ原の景観を守るためにも、刈取りは大切なことね。
それから、毎年3月に行われている「ヨシ焼き」は、渡良瀬遊水地の貴重な湿地環境を守るために必要なことなんだけど、規模が大きいから、灰が飛んで周辺のみなさんにご迷惑をかけてしまうことがあるの。
ヨシをたくさん利用すると、自然・水質・景観の保全ができて、ヨシの焼く量を減らせるから、灰があまり飛ばなくなるわ。
現在、ハートランドに広がるヨシを利用して、紙すきやミニヨシズなどのヨシ細工の作り方を指導する“ヨシの先生”を養成しているんですって。
来年度から、学校やイベントなどでヨシの先生として活動するために、一生懸命お勉強中なの。
これからの活躍がとっても楽しみね
では、また来月ね。
ハーツより