今回は、渡良瀬遊水地ハートランドで見られる野鳥について話しちゃいます。
ハートランドは、広大なヨシ原が広がり、その多くが湿地となっていて、その湿地面積は、日本でも北海道を除く地域で最大なの。
ここには、川や池沼、林も多く、色々な環境の中で、たくさんの種類の動植物が暮らしているの。
この豊かな自然環境の中で、野鳥はこれまでに260種類が観察されていて、ハートランドは「野鳥の宝庫」とも言われているの。
そのうち、58種が絶滅のおそれのある野生生物に該当します。
中でも、夏のヨシ原で繁殖する「オオセッカ」、冬にヨシ原を狩場やねぐらとする「チュウヒ」は、ハートランドを代表する鳥(シンボルバード)なの。
あっ、そう言えば!ハートランドの住人の一人で、私の大切な仲間の「Watarase712(ワタラセナイツ)」って、チュウヒにそっくりでしょ?
私と大の仲良しで、よく一緒にお出かけするから、見かけた時には、ぜひ声をかけてね。
ちょっとだけ、私の仲間の紹介をしちゃいましたが、野鳥の話を続けるわ。
いまの季節は、ヨシ原では、『ギョギョシー、ギョギョシー』と「オオヨシキリ」のさえずりが聞こえたり、『ジュリジュリ』と「オオセッカ」が鳴きながら飛び上がりとてもにぎやかなの。
遠くからは「カッコウ」の澄んだ声が響きわたり、谷中湖上空では「コアジサシ」が飛び、水中にダイブして小魚を捕まえる様子も見られることもあるわ。
野鳥を観察できる場所として、おすすめなのは、ハート形をした谷中湖の真ん中にある「中の島」。
野鳥をじっくり観察できる野鳥観察台があるわ。
ほかにも、子供広場ゾーン近くの「ウォッチングタワー」や渡良瀬川に架かる新赤麻橋を渡った「鷹見台」、谷中湖畔にあるヨシ原浄化施設を見渡せる「展望台」からも広大なヨシ原を見渡せるので、野鳥が見られることもあるかも。
ほんの少ししかお話しできなかったので、詳しくは湿地資料館などで手に入る「野鳥ガイドブック」に説明が載っているから、興味がある人は、ぜひ読んでみてね。
最後に、8月後半から9月上旬の夕方には、数万羽のツバメが集まりヨシ原にねぐら入りするの。
「ツバメのねぐら入り観察会」などもあるので、興味があったら参加してみてはどうかしら。
では、また来月ね。
ハーツより
※2016年の「ツバメのねぐら入り観察会」は終了しました。