そろそろ寒い冬がやってきますね。今年もハートランドに雪が降るかしら
今回は、渡良瀬遊水地にすむ外来種についてお話しちゃいます。
みなさんもご存じのとおりハートランドには、たくさんの動植物が生育していて、植物だけでも約1000種類、昆虫も約1700種類になるの。
その中には、外からやってきてハートランドにすみついた「外来種」と呼ばれる植物や昆虫、魚などもいるの。
なかでも繁殖力の強い外来種が増えていることで、絶滅心配種や希少種、在来種生育環境に悪い影響を与えている場所もでてきているわ。
そこで、昔から遊水地に生育している植物を守るため、自治体や関係団体などが地域のみんなに呼びかけて、外来植物等の除去活動を実施しているの。
きっと参加したことがある方もいるわよね。
特に外来植物といえば河原や空き地、道端でもよく見る「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」が最も広く見られるかしら。
秋には黄色い花を咲かせるからみなさんも見たことがあるかも。
名前のとおり背が高くて1〜3m程にもなるうえ、根っこからは周囲の植物の生長を抑制してしまう物質を出すんですって。
さらに地下茎でどんどん繁殖するから、他の植物のすみかも確保するためには、年に数回の抜取り作業が必要になるの。
でもね、広大なハートランドのすべての外来植物を除去することはできないし、その種を好んで食べる鳥もいるから、外来種が悪者っていうわけではないの。
だから除去活動は、保全する植物の生育する場所で必要な部分だけ行うのよ。
たくさんの人が立ち入ると、保全する植物を踏んでしまうこともあるから参加人数を制限する場合もあるけれど、できるだけたくさんの方に知ってもらいたい活動なの。
活動によっては、植物の専門家の人の話を聞けることもあるから、ぜひ参加してみてね。
それと、みなさんには、外来種被害予防3原則!
をお友達にも伝えてほしいな。
渡良瀬遊水地のファンクラブである『渡良瀬ナイツクラブ』では、気軽に参加できる保全活動やイベント情報などのお知しらせをお届けしているわ。
みなさんもぜひ遊水地のファンクラブに入って「守り人」になってね。
では、また来月ね。
ハーツより