春(4月)の渡良瀬遊水地の植物の様子です。
4月18日は春の植物観察会((一財)アクリメーション振興財団主催)が行われました。
この日は谷中村史跡保全ゾーン周辺の観察と、雨天のため「体験活動センターわたらせ」で植物の講話が行われました。
ノウルシ[準絶滅心配]
渡良瀬遊水地内の早春の花で、黄色の花が咲きます。
花の季節が終わると緑色に戻ります。
名前の由来は、「茎を切るとウルシのような白い汁が出て、かぶれるため」といわれています。
キクラゲ
折れた木の枝についていました。
通常はパリパリしていますが、この日は雨に濡れてプルプルしていました。
アマドコロ
花期は4月〜5月で、日当たりのいいオギ原に見られます。
スミレ
ツボスミレ(ニョイスミレ)
花弁が白く、遊水地内でよく見られます。
アリアケスミレ
花弁は白く見えるものから濃い赤紫色のものまであります。
花の時期が短く、今年の花期は終了しました。
スミレは横から見ると花の後ろにしっぽのようなでっぱりがあります。
これは花弁が後ろに伸びて袋を作ったものです。
エビネ[準絶滅心配]((一財)アクリメーション振興財団所有)
ラン科の植物で、花弁のようなものが6枚見られます。
これはランの仲間に共通している特徴で、実際はガクと花弁が互い違いに3枚ずつあります。
サクラソウ[準絶滅心配]((一財)アクリメーション振興財団所有)
ノウルシ、アマドコロ、アリアケスミレ、ツボスミレ(ニョイスミレ)は4月から5月にかけて谷中村史跡保全ゾーン周辺で見ることができます。
エビネ、サクラソウは湿地園で育ったものが4月から5月にかけて「体験活動センターわたらせ」で見ることができます。
※植物観察はルールを守って行いましょう。
植物の採取は行わないでください。