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渡良瀬遊水地の様子(2018年7月11日)


7月の渡良瀬遊水地の様子です。
7月11日(水曜日)に谷中村史跡保全ゾーン周辺の植物観察会【(一財)アクリメーション振興財団主催】が行われました。

コブシ

6月の遊水地の様子でもお伝えしましたが、緑色の実が沢山実っています。
春(桜より少し早い時期)に開花した白い花一つひとつが実になり、熟した物を割ってみるとオレンジ色の果肉があります。
コブシの画像

エノキ

横へ横へと枝を伸ばし、太陽の光を沢山浴びる木です。
春一番にあまり目立たない地味な花を咲かせ、今は実になっています。
実がオレンジになると熟したサインで、かじると甘みがあります。
小さいサイズで野鳥にも大人気の果実です。
エノキの画像

アゼオトギリ(絶滅心配IB類)

ちょうど今の時期(7月上旬頃)綺麗な黄色の花を咲かせています。
昔は平野部や田んぼの畦に咲いていましたが、今は絶滅心配IB種に登録されています。
オトギリソウ種の仲間の特徴として、花びらや葉をよく観察すると黒い点々があります。
アゼオトギリの画像1アゼオトギリの画像

アマドコロ

5月の連休前頃に下を向いた白い花が咲いていましたが今は緑色の実がなっています。
この実は秋にかけて熟し、紫色になります。
また、アマドコロの新芽は山菜として食用にもなっています。
アマドコロの画像アマドコロの実の画像

ワタラセツリフネソウ

秋に紫色の花が咲く、渡良瀬遊水地で発見されたツリフネソウです。
できるだけ光を吸収しようと、葉を茎の上部に集中させています。
遊水地内のツリフネソウはすべてワタラセツリフネソウです。
ワタラセツリフネソウの画像

ハンゲショウ(栃木・群馬・埼玉レッドリスト種)

ドクダミ科の一種で葉の一部が白くなるのが特徴です。
例年6月下旬〜7月上旬に花を咲かせます。
ハンゲショウの画像

ツユクサ

綺麗な青色の花を咲かせています。
こちらは一日花で、今咲いている花は夕方には閉じてしまいます。
翌日また新しい花を咲かせます。
ツユクサの画像

ホソバオグルマ(絶滅心配2類)

背の低い草原に生育し黄色の花を咲かせます。
年によって開花する数が違うようですが、今年も沢山の綺麗な花を見ることができました。
ホソバオグルマの画像1ホソバオグルマの画像2

シロバナタカアザミ

花が咲いた後、白い綿毛になり、風が吹けばすぐに飛び種を飛ばします。
1本の毛からさらに毛が生えており、風に飛びやすくなっています。
シロバナタカアザミの画像シロバナタカアザミの綿毛の画像

(おまけ)

ニイニイゼミの抜け殻

セミの仲間としては、早い時期に土から出てきて成虫になります。
他の種類と比較して、抜け殻が小さく、また土がついて濁っていることから区別がつきやすい種類です。
ニイニイゼミの抜け殻の画像

暑い日が続いています。遊水地にお越しの際は、飲み物や帽子などの日除けをお持ちいただき、熱中症にご注意下さい。
※植物観察はルールを守って行いましょう。植物の採取は行わないでください。