芽吹きの4月。
トネハナヤスリをはじめ、ノウルシ、スミレの仲間が渡良瀬遊水地の地面を彩りました。
春の訪れを告げるウグイスの鳴き声も見事でした。
ヨシもぐんぐんと成長し、膝丈くらいの高さになってきましたよ。
5月も様々な動植物に出会うことができます。
初夏を感じるオオセッカの鳴き声に耳を澄ませてみては…?
エキサイゼリ(準絶滅危惧種) ヨシ焼きの恩恵を受けている植物の一つ。 |
チョウジソウ(純絶滅危惧種) 湿地を好み、美しい青紫色の花を咲かせます。 |
アマドコロ スズランのような花がかわいらしい。 |
ノイバラ 様々なバラの原種となっているノイバラ。 |
オオヨシキリ 春~夏にかけて「ギョギョシ、ギョギョシ」と賑やか。 |
コヨシキリ オオヨシキリより一回り小さく、顔には白い立派な眉毛! |
※写真提供は真瀬勝見氏
先日、栃木市内唯一のヨシズ農家「松本商店」にお邪魔してきました!
冬のヨシ刈りを終え、倉庫にはたくさんのヨシが保管されていました。
今回は、松本さんに教えてもらったヨシ&ヨシズの意外な用途をご紹介します( ..)φ
シイタケの原木栽培では、菌糸が原木全体に広がるよう
「直射日光が当たらない」「雨が当たる」「風通しが良い」状態で寝かせます。
その際に使われるのがヨシズ!
もともと日差しを避け、風を通すヨシズですが、シイタケ用のヨシズはさらに「皮付き」で編んでいるので、雨を保水する力もアップするそうです。
新潟県や長野県などでは、土壁の下地にヨシを使うことがあるそうです。
通常は竹を使うことが多い土壁ですが、ヨシを使うことで保温性が上がったり、竹を割る手間が省けたり、といったメリットがあるんですって!
茅葺き屋根の材料となります。
松本商店さんでは、かやぶき屋根の本堂や山門をもつ群馬県館林市の「茂林寺」に材料を納品しています。
水田の水はけをよくするため、地下に作られる設備「暗渠(あんきょ)」。
透水性の管(暗渠管)の周りにヨシを敷くことで、さらに排水しやすくします。