新緑の5月。
ヨシの成長とともに、夏に咲く花たちも芽吹きだしました。
オオヨシキリやコヨシキリも、夏に向けて鳴き方の練習中のようです。
6月は恵みの雨が増えてきます。
湿地である渡良瀬遊水地は、雨も良く似合いますね。
5月の渡良瀬遊水地には、とってもめずらしい「マダラチュウヒ」がやってきました。
オスのマダラチュウヒが渡良瀬遊水地にやってくるのは、なんと15年振り!
中国北東部と朝鮮半島北部で繁殖し、冬季は中国南部や東南アジアに渡って越冬しますが、その渡りの時期に日本に迷い込んでくることがあるそうです。
背中の碇模様がステキですね。
ハナムグラ(絶滅危惧2類) 小~さくてかわいらしい花をつける。 |
コキツネノボタン(絶滅危惧2類) 黄色の花があざやか! |
ノジトラノオ(絶滅危惧2類) 6月下旬に花を咲かせます。 |
ケキツネノボタン ↑ん?そっくり?実は球形で葉は幅広め。 |
オオセッカ(絶滅危惧IB類) 世界的にも希少な鳥。 |
カッコウ 渡良瀬遊水地に夏の訪れを告げる鳥の一つ。 |
※写真提供は真瀬勝見氏
栃木市内唯一のヨシズ農家「松本商店」に教えていただいた、ヨシズができるまでの流れをご紹介します。
12月~3月にかけて行われます。
渡良瀬遊水地のヨシは、背が高く育つのが特徴です。
大きいものだと4メートルほどに育つこともあります。
現在はトラクターで刈り取っていますが、昭和40年頃までは、手刈りで行っていたそうですよ。
枯れヨシには、節の部分からヨシを包むように皮(葉)がついています。
ヨシズを作る際には、その皮をむいてから使用します。
大きなブラシがグルグルと回る機械にヨシを回しながら入れて、ブラシの回転によって皮を飛ばしていきます。
仕上げに、根本の部分や、ヨシにピッタリついている皮を包丁を使ってむきます。
現在は機械で編んでいます。
一枚当たり1時間弱で編み上げます。
シュロの木から作られたシュロ縄で編んでいるため、たいへん丈夫なのが国産ヨシズの特徴です。