写真提供 わたらせ未来基金 青木章彦 3月31日撮影
この度、渡良瀬遊水地第1調節池内の人工巣塔で営巣するコウノトリのペアにおいて、3月31日に産卵したと推定しましたのでお知らせします。
【オス】J0341「りょう」 3歳 2021年3月29日栃木県小山市生まれ
【メス】J0345「淡夢(あむ)」3歳 2021年4月 2日兵庫県淡路市生まれ
兵庫県で同じ時期に目撃されていた2羽が、「りょう」の故郷である渡良瀬遊水地に飛来し、はじめて産卵する若いペアです。
3月上旬頃から交尾らしき行動を確認
3月下旬頃から交代で巣に伏せるような行動を確認
IPPM-OWS(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル)・兵庫県立コウノトリの郷公園へ、3月30日から4月2日までの1日7時間の観察記録を提供し、産卵を推定しました。
産卵開始日を3月31日とすると、推定ふ化日は5月5日頃となります。
1)静かに見守る
コウノトリを驚かさないようにやさしく静かに見守りましょう。コウノトリの観察・撮影等は、コウノトリが遠ざかったり、飛び立ったりしないように、150m以上(自動車の中からでは100m以上)離れましょう。
2)地域に迷惑をかけることはやめる
コウノトリは集落周辺の水田、草地、河川、水路などで餌をとり、電柱や人工巣塔上に巣をつくります。無断で私有地や農地に立ち入らないようにしましょう。また、路上に駐車して通行の妨げにならないようにしましょう。
3)繁殖期には巣に近づかない
2月から7月はコウノトリの繁殖期です。この時期に人が近づくと、巣づくりや子育てに悪影響を与えることがありますので、コウノトリの巣には近づかないようにしましょう。
4)餌をあげない
野外で生活するようになったコウノトリは「野生生物」です。野生復帰の目標のひとつである、野外でのコウノトリの自活、存続可能な野生個体群の確立のためにも、餌やりをしないようにしましょう。
一度、野外のコウノトリに人間が餌を与えてしまうと、自分で餌を探さなくなるだけでなく、人間を攻撃したり、交通事故に遭ったり、「人間と動物の共通感染症」の媒介者となる恐れがあります。
渡良瀬遊水地第1調節池内の人工巣塔に営巣するコウノトリを見守るため、ライブカメラを設置しています。
YouTube「栃木市渡良瀬遊水地チャンネル」<外部リンク>でライブ配信をしています。
※保守・点検作業により映像の配信を止めることがあります。
視聴できない場合は、しばらく時間をおいてから再度お試しください。
映像の権利は、栃木市に帰属します。映像の無許可の転載、複製、転用等を禁じます。
このカメラは、栃木市ふるさと応援寄付金(コウノトリ生息地環境整備事業)を財源として設置しました。
(2023年3月設置、4月運用開始)