本文
≪報告≫キックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染めるー第2回 藍の生育観察・藍の色の話と色づくりーを開催しました
≪報告≫キックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第2回 藍の生育観察・藍の色の話と色づくり―を開催しました
6月12日(日曜日)にキックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第2回 藍の生育観察・藍の色の話と色づくり―を開催しました。
講師は第1回に引き続き、名取初穂先生(國學院大學栃木短期大学准教授)です。
(第1回のワークショップの様子についてはこちら)
はじめに、第1回(5月5日(木曜日・祝日))で種まきをした藍を観察しました。
すくすくと成長した藍を見て参加者の方たちはビックリ!
葉に触れてみたり、匂いをかいでみたり、皆さんじっくりと観察されていました。
生育観察のあとは、名取先生から藍の色についての講義です。
藍は染め方によって色が変わることから、藍の色を総称して、“藍四十八色”といいます。
48色それぞれに名前がついていて、名前の由来を教えていただきました。
お話を聞いた後は、藍の色づくりに挑戦しました!
今回はチューブから出てくるタイプの水彩絵の具ではなく、水干(すいひ)絵の具という、乾燥した板状の日本画絵の具を使いました。
日本画絵の具は、紙に塗るために、膠(にかわ)という動物の骨や皮からつくられた展色剤(てんしょくざい・接着する材料)で溶きます。
初めて触れる画材に、子どもたちは興味津々でした。
日本画絵の具の作り方を教わり、実際に自分で絵の具を作ってみました。
48色は水干絵の具を調合して、名取先生が事前に用意してくださいました。
この中から1人2色ずつ絵の具を作り、うちわに塗っていきます。
48色のうちわの完成です!
このうちわは、美術館開館後の成果展で展示します。
藍四十八色にはどんな色があるのか、ぜひ展示室で確かめてみてください。
どうぞお楽しみに。
最後は、自由制作の時間。
水干絵の具を調合してオリジナルの色を作ったり、クレヨンを使って模様をつけたり、皆さん思い思いに自分のうちわ作りを楽しんでいらっしゃいました。