市では、渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録されたことを受け、治水・利水を基本として湿地の保全と賢明な利活用を目指し、希少動植物の保全活動を行うとともに、ガイドや各指導者の養成など、人材の育成に取り組んできました。
渡良瀬遊水地内では、令和2年5月に東日本で初めてのヒナが誕生してから、多くのコウノトリが渡良瀬遊水地へ飛来しています。
栃木市では、渡良瀬遊水地内の更なるコウノトリの野生復帰・定着を目指して、ふるさと納税などを活用して人工巣塔2基を設置いたしました。
今回の営巣環境の整備をきっかけに、周辺自治体や地域の皆様と連携しながら、「人とコウノトリが共生できる地域づくり」を通して渡良瀬遊水地の環境保全・再生に取り組んでまいります。
コウノトリは文化財保護法により特別天然記念物に指定されている大型の鳥類です。
かつて国内には広域的に生育していましたが、明治期以降の乱獲等により、個体数が激減し、1971年に国内の野生コウノトリは絶滅してしまいました。
その後、海外から幼鳥を受贈し、国内繁殖の取り組みを始めました。
現在では、兵庫県豊岡市、千葉県野田市をはじめ全国各地でコウノトリの保全と野生復帰を目指した取り組みが進められており、2022年3月に野外個体数250羽となりました。
・設置場所:渡良瀬遊水地内 第1調節池・第3調節池
人工巣塔位置図 [PDFファイル/1.13MB]
・設置時期:令和4年2月
・概要:全長15mコンクリート製電柱(深さ約3.5m地中に埋設)
頭部にすり鉢型をした鉄製巣台を取付け
高さ2m付近に鉄製のけもの返しを取付け
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