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≪報告≫キックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第4回 藍の生葉染め―を開催しました

更新日:2022年8月12日更新 印刷 大きく印刷
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≪報告≫キックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第4回 藍の生葉染め―を開催しました

7月24日(日曜日)にキックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第4回 藍の生葉(なまは)染め―を開催しました。
このワークショップでは、摘みたての藍の葉を使い手ぬぐいを染めて作品を作りました。

 ★第1回(5月5日)のワークショップの様子についてはこちら
 ★第2回(6月12日)のワークショップの様子についてはこちら
 ★第3回(7月3日)のワークショップの様子についてはこちら

はじめに、講師の名取初穂先生(國學院大學栃木短期大学准教授)より、藍の生の葉を使った藍染めと、布への模様付けの方法についてお話がありました。
“絞り染め”は布の一部をしばるなどの方法で圧力をかけ、染め液がしみこまないようにすることで美しい模様を作り出す昔ながらの技法です。
今回のワークショップでは、(1)むすぶ、(2)たたむ、(3)しぼる、(4)はさむという4つの方法を使いました。
ビー玉やフィルムケース、わりばしなどをつつんで輪ゴムでとめたり、布を折りたたんでわりばしではさんでとめていきます。
参加者はどんな模様にしたいかじっくり考えながら作業していました。

絞り染めについて説明する名取先生 絞り染めのやり方について 

絞り染めに使うビー玉など 絞り染めに使うピンポン玉など 

絞り染めに挑戦する親子 絞り染めに挑戦する親子 その2

染める布の準備ができたら、第1回で種を植えた藍の葉を茎から刈り取り、さっと水洗いして汚れを落とします。

藍の摘み取り作業 藍の葉を水にくぐらせて汚れを落とす作業

藍の生葉染めは時間が命!収穫から30分を過ぎると藍の染め液の染色能力がだんだんと下がってしまうそうです。
収穫した藍を茎と葉に手際よく分けていきます。
より分けたら、ネットに葉を入れて水を加えながら10~20分ほどしっかりと揉みだします。

藍の葉と茎をより分けていく作業 藍の葉の揉み込み作業 藍の葉を揉みだす

藍の染め液ができあがったら、準備しておいた生地を染めていきます。
染め液に入れて、液の中でさらに揉みこむようにしながら染めていくと、うっすらと緑色に染まりました。

生地を藍の染液につけこむ作業 絞り染めをした記事に藍の染料を漬け込んでいるところ

最後に水ですすぎ、ビー玉やわりばしを止めていた輪ゴムを外し広げてみると、
淡いブルーに染め上がった生地の中に絞り模様ができあがっていました。
染め液は緑色でしたが、液が空気に触れて酸化することで、次第に緑から青へと変色していくそうです。
模様や色合いは一人一人違って、とっても個性豊か!素敵な作品のできあがりです。

完成した作品1 完成した作品2 

仕上げに、しっかりと空気に触れさせながら乾かして、この日のワークショップは終了となりました。​

完成した作品3 完成した作品群を乾かしているところ

 

今回のワークショップでできあがった作品は、11月3日からのキックオフ・プロジェクト成果展で展示室Bに展示します。
どんな色や模様ができあがったのか、ぜひ見に来てください!