麻しん(はしか)に注意!
麻しんについては、現在、海外における流行が報告されています。特にヨーロッパ地域における症例報告数は前年度の30倍以上に急増し、入院を要する重症例や死亡例も確認されています。また、訪日外客数が多い地域である東南アジア地域についても、世界的に麻しんの症例報告数が多い地域の一つとなっています。
今般、国内においても、海外からの輸入症例が契機と考えられる感染伝搬事例が報告されており、今後、更なる輸入症例や国内における感染伝搬事例が増加することが心配されます。
麻しんは、非常に感染力が強く、今回の発生事例においても二次感染例が報告されております。
そのため、これまで過去数年間、麻しんの報告が見られなかった地域でも症例が発生する可能性があります。
麻しんのまん延予防に当たっては、予防接種の実施が最も有効な手段です。
麻しんの定期接種(現在は風しんと合わせたMR混合ワクチン)は小学校就学前までに行うこととされておりますので、対象となる方は、接種忘れのないよう、ご注意ください。
麻しんが疑われる症状がありましたら、事前に医療機関に「麻しん(はしか)かもしれない。」と伝え、医療機関の指示にしたがって受診しましょう。
医療機関を受診する際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。
麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染し、予防接種が最も有効な予防法です。
症状
感染すると10~12日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが出現します。
予防接種について
予防接種を2回受けていない方、麻しんにかかったことがない方、どちらも不明の方は、予防接種についてご検討ください。
また、定期接種対象者は下記のとおりです。母子手帳をご確認いただき、受けてない場合は早めに接種しましょう。
令和6年度 定期予防接種対象者
予防接種名:麻しん風しん混合(MR)
1期:1歳から2歳に至るまで
2期:小学校就学前の1年間 (対象 平成30年4月2日生まれ~平成31年4月1日生まれ)
※詳しくは、『令和6年度 定期予防接種』をご覧ください。
※定期接種対象者ではない方が予防接種を受ける場合、費用は全額自己負担となります。
接種をご希望の場合は、直接医療機関にお申し込みください。
麻しん(はしか)及びワクチン接種に関するパンフレット
【厚労省作成リーフレット】
・海外渡航者への麻しんの注意喚起リーフレット [PDFファイル/150KB]
・「麻しん(はしか)」の感染事例が報告されています [PDFファイル/682KB]
・ワクチン接種に関するリーフレット(1) [PDFファイル/122KB]
・ワクチン接種に関するリーフレット(2) [PDFファイル/971KB]