「栃木市農業振興アクションプラン」を策定しました
プランの策定と背景
本市農業分野の最上位計画と位置づける「栃木市農業ビジョン [PDFファイル/33.95MB]」策定から5年目を迎えた現在、農業を取り巻く状況は、新型コロナウイルス感染症拡大により、食料の安定供給の不安が高まるとともに、消費者のニーズも大きく変わってきています。
このような状況を踏まえ、農業ビジョン後期を迎える令和4年度からの5年間に向け、農業ビジョンに掲げたプロジェクトのさらなる推進を図るため、「栃木市農業振興アクションプラン [PDFファイル/842KB]」を策定しました。
3つの重点施策
1.次世代につなぐ地域農業の確立
(1)農業の担い手を育てていこう
- 就農や就農後の支援を行う関係機関等の連携をより一層深め、役割の明確化や情報共有を図ります。
- 就農時の不安を解消するため、「農地」「技術の習得」「資金」「住まい」など、就農希望者に対して、市内の就農環境を分かりやすく情報発信します。
- 就農直後の安定的な定着を図るため、国や県等の支援制度のサポートや市独自の支援策により、次代を担う若い新規就農者の確保を図ります。
- 生産性の向上や経営の効率化を図るため、大区画化など耕作条件の改善やスマート農業の導入を推進します。
- 新たな担い手(Uターン・Iターン)を受け入れる体制を強化します。
(2)農業の指導者を増やしていこう
- いちご・トマト等の施設園芸を中心に産地を維持・発展させるため、地域内外から継続的に新規就農・参入者を受け入れる体制を関係団体等関係者と一丸となって構築します。
- 農業経営技術の高い農業指導者が多く存在する地域の特性を生かし、研修者の受け入れが可能な農業者を就農希望者へ広く情報提供します。
- 地域農業の次世代への円滑な経営継承を図るため、農業士をはじめとした農業経営技術の高い農業指導者から意欲のある若い農業経営者への指導技術の継承を進めます。
- 生産性向上とリスク低減を図るため経営改善策の情報を提供します。
2.持続的に農業経営を行う強い農業の確立
(3)経営の法人化を推進しよう
- 卓越した栽培技術を活かして、地域の担い手農業者が持続的に強い農業・稼げる農業を実践できるよう農業経営の法人化に取組み、農業の成長産業化を進めます。
- 農業経営の法人化や稼げる「三つ星農家」の育成により、農業経営のホワイト化を進め、雇用農業従事者や新規就農者などの新たな農業従事者を確保し、魅力ある農業に若い世代を呼び戻して地域の活性化につなげます。
3.潜在力を活かした生産力向上
(4)農・福・商・工・観光の連携を推進しよう
- 食品関連企業やネームバリューのある店舗など他業種との意見交換、交流の機会を作り、双方向で農業との関わり合いが持てる事業を展開する。
- 県内有数の生産量を誇る質の高い農作物が生産されていることを、多方面に広くアピールしていくため、新商品の開発など推進を図るとともに、多種多様なメディアを有効に活用し、県内外へ積極的な産地PRを展開して、首都圏の有名店や食品関連会社にも「素材」としての農産物を積極的にPRする。
(5)農産物の付加価値を向上させよう《目指そう❝食の街❞》
- 栃木市の農畜産物の魅力をブラッシュアップし、世界に通用するブランド化に取組み、新たな販路確保に向けた輸出強化に取組みます。
- 有機農業や減農薬農業の取組みや世界水準のGLOBALG.A.P取得に取組み、栃木市産農畜産物の付加価値を高めながら持続可能な農業生産を実現します。
- 優れた営農環境と市内に食品関連企業が多い潜在力を活かし、露地野菜などの新たな生産地を形成します。(栃木市ならではの農作物)
- 傾斜地や獣害など農業生産に不利な中山間地域において、農業生産活動を継続的に行えるよう地域に適した農作物の生産や6次産業化を支援します。