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令和元年度「とちぎ夢ファーレ」事業報告(傾聴ボランティア“ほのぼの”)

印刷 大きく印刷 更新日:2020年11月13日更新
<外部リンク>

令和元年度「傾聴ボランティア“ほのぼの”」実績報告

 事業名:高齢者施設への傾聴ボランティア訪問で、高齢者の元気Up支援

団体情報

 団体名:傾聴ボランティア“ほのぼの”

 代表者名:伊東 芳子

 会員数:30名

この活動を始めた動機(目的)

東日本大震災(2011・3・11)後、震災の被災者支援で私達に出来る支援活動は無いだろうかと検討いたしました。
私達も高齢者であり瓦礫のかけづけなどは体力的には困難であるため、考えた末、心へのサポ-トで支援活動をすることにし傾聴ボランティアを立ち上げることにいたしました。

そして同士が講師を招き傾聴の学習を実施、傾聴ボランテア活動“ほのぼの”がはじまりました。

当初は宮城県南三陸町の被災者仮設住宅にお住まいの方から活動を始めました。

現在は栃木市内の高齢者施設(特養施設2・デイサ-ビス2)・個人宅2軒と小山市の施設3・個人宅2軒を傾聴訪問し約10年が経ちます。

実際に令和元(平成31)年度に行った活動とその成果(結果)

令和元年の活動期間は平成31年4月から令和2年3月までですが、令和2年3月はコロナウイルス感染拡大防止のため活動は中止いたしました。

(栃木地内での活動)

傾聴ボランテア活動対象先は高齢者施設、特養・デイサ-ビスと個人宅です。

社会福祉協議会をとおしての施設との契約になりますので、訪問は毎月同じになります。

  1. デイサ-ビス泉川~月1回4名で訪問・延べ44名、1時間個人主体のグル-プ傾聴
  2. デイサ-ビスツクイ~月2回3名で訪問・延べ66名 、1時間のグル-プ傾聴
  3. 泉川特養~月1回4名で訪問・延べ44名 1時間の個室での個別傾聴 
  4. 特養咲楽館~月2回3名で訪問、延べ66名 1時間の談話室主体の個別傾聴
  5. 個人宅2軒~月1回2名で訪問、延べ44名 1時間の傾聴      

苦労した点や良かった点

・苦労した点

  1. 施設は認知症の方が多いため、話の内容の繰り返しが多く、聴いているのが大変なこともありました。
  2. 入所者のお部屋での個別傾聴で、話し手の会話が中断し沈黙の時間が続き、どうしてよいかわからず困ったこともありました。

・良かった点

ゆっくりと話を聴いてあげることにより心の安定が得られ、日々穏やかに過すことができ喜びの人生が送れるようです。

施設の方からも入所者が、明るく元気になり、又来ていただけることを楽しみにしていますと喜ばれています。          

これからの展望

現在の高齢化社会においては、共働き家族が多くなり核家族化し、高齢者は孤立・孤独化の傾向にあるものと思量されます。

私たち聴き手は認知症の方であろうと、「傾聴は敬聴なり」の精神で、素直に、謙虚に、温かく、無我の心で寄り添い全てを肯定的に受け止めます。

そうすることにより、心の安定が得られ、日々穏やかにすごすことが出来、喜びの人生が送れるよう支援してゆきたい。

語ることで、自分の考えが整理され、自信が湧いてきます。又、自分を見つめることができ、優しい気持になります。

話すことは生きること、心の安心は話すことからなのですね。このように高齢者の方から話を聴いてもらいたいという願望・心の澱を吐き出しすっきりしたい、辛かった事等分かって貰いたい気持ちを、「傾聴」は叶えてあげられるので、頑張ってゆきたいです。

会員はいつでも募集中です。高齢者福祉に関心のある方は、私達にご連絡ください。
一緒に高齢者の方の活力増進、幸せのために傾聴ボランテイア活動をしてみませんか。

「感謝の気持ちを還すこと」

私的な考えですが、私達は一人で生きることはできません、多くの人々の助力により今日まで生活することが出来たものと思います。

だからこそ、支えられたことに感謝しなければなりません。
「できることを・できるときに・できる人が」というボランティアの言葉がありますように、

「支えられたことに対し感謝と報恩の気持ちを持ち生きていくのが人の道」かと思います。
一人一ボランティアの社会ができると、調和された社会になるものと思います。

社会に感謝の気持ちを還してゆきましょう。

この団体や事業に関する質疑応答コーナー

この活動に寄せられたご意見・ご質問に対する回答は以下のとおりです。

【質問】・認知症の方は、うまく聞き取れなくて聞き返してしまったり、「何を?」「どこで?」など具体的に話を引き出そうとすると嫌がられたりしてしまうことがあります。また言葉をはっきりと発語できない方の意思は読み取りづらさがあります。活動を行う際、そういった方々へどんな配慮をしながら傾聴を行っていますか?

【回答】・認知症になると、一般的にコミュニケーションが不得手となるようです。何度も聴き直したり、話を引き出そうとすると、「尋問されてる?」「言い方が変なの?」と不安になり、話を止めてしまうことが多いようです。「聴き返しはなるべくしない」と、教えていただきました。「認知症と傾聴」の研修を受け、傾聴の基本である“相手が主役”を、心の軸に行っております。

【質問】・コロナ禍で益々人の分断が進むなか、傾聴は今後も重要になっていくと思います。感染症対策(中止という選択肢以外で)をしながらの活動方法などを検討していたら教えてください。また、施設には話を聞いてほしい人ばかりではないのかな?と思うのですが、どのような方を主な対象として話を聞いていますか?

【回答】・傾聴は「3密」が、特に避けられない活動です。施設、個人宅と感染拡大防止について検討した結果、収束宣言が出されるまで活動を休止と決定。現在に至っております。
・傾聴の対象者(話し手)は、施設より指定が無い時は、誰でも対象者です。

【意見・感想】・地道に活動されて実績を重ねている様子がよくわかりました。

【回答】・ご理解を頂いて、ありがとうございます。なお、お節介かもしれませんが、栃木市社会福祉協議会が、毎年「傾聴入門講座」「スキルアップ講座」を開催しているようですので、関心のある方は是非参加されてみてはいかがでしょうか。

【質問】・個人宅での傾聴は今後ますます需要が増えると思われ、孤立の予防、地域の見守り活動にもつながる重要施策であるため、そのあたりの今後の展開予定はありますか?また、リーフレットを活用した会員増、事業の啓発の新たな展開はありますか?

【回答】・現在はありません。リーフレットの活用ではありませんが、傾聴入門講座で配布し、最終日のグループ紹介のプレゼンが会員増のチャンスでした。ちなみに7年間で受講者が30名入会。家庭、身体、年齢の都合で退会8名です。当会では、会員の親睦とスキルアップを兼ね、8月から1か月置きの定例会と単独研修(黒川講師)を始め、再開に備えています。

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