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令和元年度「とちぎ夢ファーレ」事業報告(シニアサロン「今日も行く会」)

印刷 大きく印刷 更新日:2020年11月13日更新
<外部リンク>

令和元年度「シニアサロン「今日も行く会」」実績報告

 事業名:今日も生き生き脳活性化、健康づくりの高齢者

団体情報

今日も行く会1
(活動の一コマ「おひな様つくり」より)

 団体名:シニアサロン「今日も行く会」

 代表者名:内海 隆男

 会員数:20名程度

この活動を始めた動機(目的)

 参考にするのに「頬笑みの会」という10年続いた団体が有ります。この会は10年を節目として、平成27年1月18日に最後の総会を行い、終わりを迎えました。私(総務:萬年)と副会長(蓮見静江)もこの会の会員でした。その頃、市の地域包括支援センターでボランティア中に知り合い、仲良くしていただいていた80代後半の仲間に「行くところがなくなって淋しい」と言われ、内海会長・蓮見さんに相談を持ちかけて「高齢者に居場所を、、、」と、6月に「新生・今日も行く会」を発足しました。20名中半数が「頬笑みの会」に来てくれていた方。その方々に声掛けをして、再び仲間になって、現在(平成31年度で5年目)に至ります。(ちなみに「頬笑みの会」の役員さん達には、「同じような活動をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」と承諾を得ております。)

一般的に高齢の方は、「しゃべる楽しみ」「食べる楽しみ」が一番です。しかし、この「今日も行く会」の方々は、「学ぶ楽しみ」への意欲も人一倍あって、自由時間に「ぼーっ」とお茶を飲んでいると、「何かクイズ無いの?」と催促をしてきます。そして問題(クイズ等)を出すと、皆が顔を輝かせながら食いついてきます。その皆さんの「向上心」が、私の「やる気」に「火」をつけます。初めは「人の為」に立ち上げた団体ですが、今では私の読書意欲、行動力の「源」になっています。

高齢者の集会=お茶飲み会=実行力の「根源」。

紙芝居を見る、手指の運動をする、軽い運動をする等、「皆様の脳・体に刺激を!」をモットーにやっております。

実際に令和元(平成31)年度に行った活動とその成果(結果)

主な活動

(1)5月12日(日曜)旗作りの遊び

 白・赤の普通サイズの色紙を1/4に切って、ボンドで割り箸に貼る。リーダーが「赤上げて、白下げて、、、」と言い、皆はその言葉に合わせて、旗の割り箸を上げ下げする。順にリーダーを変え全員が行うことにより、両方の楽しさを味わう。

(2)8月18日(日曜)折り紙「奴さん」を組み立てて、小物入れを作る

 普通サイズの色紙を1/4に切って「1つの奴さん」を折る。それをボンドで貼り合わせて、小物入れを組み立てていく。底に4個、上に1段目8個、2段め8個、3段目8個と繋げていく。(好みで4段目も、、、)
 集中力、手先の運動、組み立て方を考えながら行う。午前・午後合わせて1時間半から2時間。出来上がった時に満足そうな笑みが見えた。

(3)9月22日(日曜)切り紙遊び…秋の収穫

 赤・・・もみじ、黄・・・いちょう、黒・・・栗、青・・・きのこ、金・銀の色紙でカゴを作る。
 「もみじ」や「いちょう」は一斉に折り始める(折ってから切る)。その後、栗・きのこは皆の進み具合に応じて個別に対応。全員が作り上げる。集中力、脳の活性化になるとともに、充実感、満足感を味わう。考えながら柔軟性に富んでおり、良い機会になったと思う。

(4)10月5日(土曜)かるた~読み札つくり

 「あ」~「ん」までの読み札作り。それぞれが考えつくままに言い、板書して、その中から選んでゆく。昔の話など会話が弾み、有意義な時間を過ごしました。絵は副会長の佐々木輝美さん作。
※この5年間、佐々木夫妻の協力により、手作り紙芝居や手作りのおもちゃ等、時間やお金をかけずに創意工夫でやっています。(ちなみに、ご主人の佐々木勝郎さんは会計を務めてくださっています。)

◎各事業で苦労した点や良かった点など

(1)旗作り・・・私がリーダーをした時は、言葉のみで実際の行動はしなかったのですが、会員さんが「リーダー」になった時には、対応しながら自身も行動していて、脳がフル回転していて、すごいと思いました。

(2)折り紙の小物入れ・・・組み立てる段階で、色々と頭を使いながらやっていたので、簡単に折れる「奴さん」からの集中力や、脳を使うことに対して、良い機会になったと思います。

(3)切り紙あそび・・・本を見本に、お疲れ様です。折り方を目で追っていくという行動、そして初めての「切り紙」という作業に、皆がそれぞれに新しいものに食いつき、楽しそうに行動してました。

苦労した点として、(2)・(3)については、やはり個人差が出てくること。いくつかのグループに分けて個別対応します。でも、これは個人的な交流ができて、かえって良かったと思っています。
全体的に行っているので、このように個人に触れ合う時間も大切であると、しみじみ感じた時間でした。

【活動中の写真】

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苦労した点や良かった点(全体的)

◎苦労した点

 「どのように内容を説明すれば、参加者に伝わりやすいだろうか?」と毎回迷いながら、準備、シュミレーションしてから、当日に合わせること。

◎良かった点

 参加者が、こちらの教材に真剣に向き合い、集中力を高めて、一気に作り上げ、その満足そうな顔を見た時
 今回、切り絵あそび(初挑戦)は良かったです。違う形で脳の活性化につながったと思います。            

これからの展望

 本年度は折り紙中心になってしまったので、来年度からはリズム(タンバリンやカスタネット)や、軽運動等、初心に戻って、色々なジャンルからやっていきたいと思っています。常に「脳レク」を目指して、色々なテーマを取り上げていきたいと思います。皆が「学ぶ事に真剣に取り組んでくれる」ので、あり難いと思います。将来的には午前中のみ、1時間半くらいに短縮して、無料で皆が参加できるようにしたいです。そして「脳トレ、今日も行く会」と、気軽に参加してもらえるようにしたいです。

ボランティアとは

ボランティアとは、「自分の為のもの」であると思います。

団体を通しては、人のためにやっているのかと思いますが、しいては自分の為になる行動だと思っています。

企画~準備~実際の当日の行動に至るまで、頭(脳)を使い、体(指先など)を使い、最高のリハビリだと思います。本もたくさん読まないとアイディアが出てこないし、テレビのクイズ番組なども参考にしています。料理(栄養)も、高齢者には欠かせません。

常に机には筆記用具が置いてあり、気がつくとメモを取っています。
それが、私の「元気の素」と思っております。

この団体や事業に関する質疑応答コーナー

この活動に寄せられたご意見・ご質問に対する回答は、以下のとおりです。

【質問】・介護職で働いていると、折り紙などを出しても、おじいちゃんおばあちゃんが「いいや」と手を付けないこともあります。子どもだましのようになってしまうのかと。

【回答】・人は、大なり小なり「プライド」というものを持っています。「やらない」「出さない」とは言えないので、「私はいいや」となります。(やんわりと、、、)そのような時は、私はマンツーマンで対処します。20人からの人数の中で、「今日はこの時間を○○さんとの対話にあてよう」と考えます。もちろんリーダーは相棒に任せ、私は補助的にです。右側を折ったら「じゃあ左側を折って、私を手伝って」とか。それでもダメな時は、語りながら進めていって「最後は二人で折ろうか」などと。保育士をしていた頃のように、幼児、児童に接するように、細かい言葉を話します。なくなった実母(92歳)で確認してみてから、行うことが多かったです。

・折り紙に関しましては、見てわかりやすいように、黒板に折り方を(1)から最後まで、一つ一つの見本を作って貼っておきます。全員対処に1つ1つ説明はしますが、早い、遅いも生じるので、出来上がりを楽しむような声掛けをして、励ましながらやって、最後にたくさん褒めます。私自身も「できた~」と喜んで見せます。

【質問】・会で行う活動や催しはどのようなことに気を付けて決めていますか?

【回答】・催しは無償のボランティアさんに頼っています。(お弁当くらいで)

・活動は、図書館で借りた本を参考に、自費で買ったり、会から歌・ゲームの本を買ってもらったり、またテレビからもヒントを得たり。自分自身の言葉(導入部分)を何度も練習して(書いて何度も読み)皆さんに分かるように伝えることに必死です。でも、その中にも笑いを混ぜたりしながら話していきます。皆さんが楽しめることが一番です。(気を付けていること)

【意見・感想】・通いの場があることは生きがいにつながり、より元気な地域づくりにつながると思います。コロナ禍で大変だと思いますが、また元気に集まり、活動が継続していくよう願っています。

【回答】・地域包括支援センター所属ボランティア「ますます元気サポーター」による「ますます元気に健康づくり」毎月第1月曜日10時00分~11時30分の方への移動も考えています。体を動かすこと、脳を動かすことを基本に、常に活動出来たらと思っています。(コロナ禍で、両方の活動を中止しています。)

【質問】参加者は主にどのような人がいましたか?

【回答】・前団体(頬笑みの会)から10名くらい、他10名は萬年・蓮見が誘って。70代80代がほとんど。進んで来て、意欲のある方が多い。歌やお花を習っている方、趣味(手工芸、折り紙)の覆い方など。男性は今は3名ほど。

【質問】対象外経費の6コミ賛助金とは何か教えてください。

【回答】・使わせてもらっているのが、薗部町にある長寿園の2階「第6コミュニティーセンター」であり、賛助金として1人当たり200円から250円を年1回、集金して納めています。

※第6コミュニティセンター内の地域、薗部、片柳、平井町の方は200円、その他の地域・市外も250円です。

※気軽に参加できる(誰でも)、脳トレ、軽運動等、年配の方の脳に刺激を与えられるような活動で、部活動として会議室使用料は免除されています。

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