【6.16】とちぎ市女性団体連絡協議会 視察研修へいってきました。
6月16日(月)、宇都宮西中核工業団地にあるPETボトルリサイクル工場のジャパンテック株式会社さん、上三川町の女性活躍企業である株式会社シーボンさんを訪問しました。
普段、何気なく手に取るペットボトル。日本では1年間に販売されるペットボトルの約85%がリサイクルされ、また、使用済みのペットボトルを再びペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」」の比率は33.7%で前年度の29%から上昇しました。
今でこそ様々な企業がエコやSDGsなどの活動を行っていますが、ジャパンテックさんはいち早く環境保護やリサイクルに取り組んだ数少ない企業なのです。
そんな循環型社会を目指すジャパンテックさんを訪問し、担当の方からいろいろと説明をしていただきました。
そんな中、熱く語ってくださったのは、各家庭で分別したPETボトルは天然油田に代わる「都市油田」だということ。資源を持たない日本において、一度使用したPETボトルを適正にリサイクルし、再び家庭に戻すことで持続可能な資源循環につながる。ということでした。
令和6年10月31日、栃木市とミツカン、ジャパンテックさんの親会社である協栄産業グループそしてジャパンテックさんの4社でペットボトルの水平リサイクルに関する協定締結しました。
このプロジェクトは、企業や自治体だけでなく、私たち一人ひとりの行動が鍵を握っています。ペットボトルを正しく分別し、リサイクルに協力することが資源循環型社会の実現に直結します。また、リサイクルされた商品を選ぶことで、持続可能な社会を後押しすることができます。
未来の地球を守るために、まずは身近な行動から始めてみたいと思いました。
午後は、上三川町にある株式会社シーボンさんへ。
スキンケア化粧品の研究開発、製造、品質管理、物流に至るまで、栃木県の自社施設で一貫して行っている会社です。また、女性活躍推進企業として評価を受けるなど、サステナビリティへの取り組みも積極的に行っており、男女共同参画の視点からも大変興味深い会社です。
ここでは、正社員の女性の比率が90%以上を占めており、女性管理職に関しては驚異の86.3%。女性が働きたいと思える職場にしていくため、人生におけるライフイベントやキャリアステージに合わせた様々な制度や仕組みづくりを実践しているそうです。
工場見学では、製造過程の調合→充填→包装、仕上げの部門での説明のほか、出荷後の品質を管理していくために、製造番号(ロット)毎に「充填前の中身」と「充填した製品」を無作為に抜き出し、サンプルとして3年間保管し、徹底的な品質検査を行っているとのこと。
この厳しいシステムも、肌に直接ふれる消費者が安心して使用できるための管理体制である等の説明を受けました。
また、シーボンさんは「プラチナえるぼし」をはじめ、「くるみん」など他にいくつもの認定をうけています。
えるぼし・プラチナえるぼし認定には、「男女の採用比率が同程度である」ことや、「女性管理職の割合が業界平均を超えている」ことのほか、「非正規雇用から正社員への雇用転換」、「一度退職した女性の再雇用の実績」など、多様なキャリアが選択できることが基準に含まれているため、まさに女性が活躍できる企業の証といえるのかもしれません。
女性が長期的にキャリアを築きやすい環境を整えることは、その企業全体の生産性の向上、さらに社会全体の活性化にもつながる重要な要素です。
このような企業がもっと増えていってほしいと願っています。
お世話になった、企業の皆さんありがとうございました。