Stop The えせ同和行為
えせ同和行為とは |
「同和問題は怖い問題であり、避けた方がよい」という誤った意識に乗じ、同和問題の解決を口実に企業や団体、行政機関等に不当な利益や義務のないことを要求する行為を「えせ同和行為」といいます。 |
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同和問題 |
同和問題(部落差別)の起源としては、日本社会の歴史的過程で形づくられた身分差別により、日本国民の一部の人々が、長い間、経済的、社会的、文化的に低い位置に置かれることを強いられ、今なお、日常生活の上で様々な差別を受けるなど、我が国固有の人権問題です。 |
- 事例1 機関紙・図書名・簿等物品購入の強要
- 事例2 寄付金・賛助金の強要
- 事例3 機関紙等への広告掲載の強要
- 手法1 執拗に電話をかけてくる
- 手法2 同和問題を知っているかと言って脅す
- 手法3 大声で威嚇する
えせ同和行為に対する対応
購入要求の電話もなく、突然不要な図書が送りつけられてきた場合の対応
受け取りを拒否し、配達人に持ち帰ってもらい書き込みや傷をつけないようにしましょう。
購入要求の電話に断り切れずに承諾してしまい図書が送られてきた場合の対応
「クーリングオフ」により、図書の購入を断ることができます。
(「クーリングオフ」の対象は個人のみで法人には適用されませんので、ご注意ください。)
組織としての基本的姿勢
- 対応方針の明示とその貫徹
組織のトップが「不当な要求には絶対に応じない」という基本方針を確立し、この方針を全員が共有し、この方針を貫き通すことが重要です。 - 教育の徹底、実践的訓練の実施
同和問題の理解を深めることは、えせ同和行為を排除するための第一歩です。 - 組織全体で対応すること
担当者だけに責任を押しつけるようなことは最も避けなければならないことで、組織として担当者をバックアップする体制を整えておきましょう。 - えせ同和行為の被害に遭わない環境作り
えせ同和行為排除ステッカーやポスターの掲出や不当要求防止責任者を選出することもひとつの方法です。
担当者としての対応の基本的姿勢
対応3原則
- 毅然とした態度
- 冷静な対応
- 要求に応じない信念
対応場所
- 相手の要求する場所には出向かない同和団体を名乗る者から、彼らの事務所や指定する場所に来るように言われた場合、これに応じて出向くことは、極力避けるべきです。
- 自己に有利な場所での対応同和団体を名乗る者との面談は、自己の管理が及ぶ範囲内(例えば、自社の会議室や応接室で密室を避ける)とすることが適切です。
対応者
- 初期の対応は担当者が行うこと
- 対応は必ず複数で行うこと
相手方の確認・記録
- 相手方の氏名、所属団体、住所、電話番号の確認や、代理人の場合は委任状の確認
- 面談内容の記録
えせ同和行為排除のための相談窓口
1 法務局
宇都宮地方法務局では、人権相談、人権啓発、えせ同和行為排除のための啓発や相談等を行っています。また、宇都宮地方法務局内に法務局、栃木県、栃木県警察本部、栃木県弁護士会等で構成する「栃木県えせ同和行為対策関係機関連絡会」を設置し、えせ同和行為を排除するための取り組みを行っています。
宇都宮地方法務局人権擁護課 Tel:028-623-0925
宇都宮地方法務局栃木支局 Tel:0282-22-1068
2 栃木市
- 同和問題解決のための啓発、えせ同和行為対応のための相談やビデオ等の貸し出しを行っています。
栃木市人権・男女共同参画課 Tel:0282-21-2161
厚生センター Tel:0282-24-2444
大平隣保館 Tel:0282-43-6611 - 同和問題への理解を口実とした高額図書、物品購入等に係わるトラブルの相談を行っています。
栃木市市民生活課 Tel:0282-21-2122
栃木市消費生活センター Tel:0282-23-8899
3 栃木県
- 同和問題解決のための啓発、えせ同和行為対応のための相談やビデオ等の貸し出しを行っています。
栃木県県民生活部人権・青少年男女参画課 Tel:028-623-3027 - 同和問題への理解を口実とした高額図書、物品購入等に係わるトラブルの相談を行っています。
木県消費生活センター Tel:028-665-7744
4 警察本部
栃木県警察は、暴力団対策とあわせ、えせ同和行為排除のための対策の取り組みを行っています。不当な要求を受け、対応が困難と思われる時には相談してください。
栃木県警察本部刑事部組織犯罪対策課
Tel:028-622-2424
(財)栃木県暴力追放県民センター
Tel:028-627-2600
5 弁護士会
栃木県弁護士会では、民事介入暴力対策センターを設置し、えせ同和行為に対しての相談を受け付けています。
栃木県弁護士会 Tel:028-622-2008