令和7年8月24日(日曜日)、今年3回目となるわくわく教室『いぶき』は、ネパール料理入門講座を開催しました。
講師は、市内にお勤め、お住いのネパール人の皆さんです。
最初に講師の方が用意してくださった映像を見ながら、「ネパール」という国そのものについて、教えていただきました。
ネパールといえば、世界で唯一、四角形ではない国旗を持つ国。その形は、気高くそびえるヒマラヤの山々、中の太陽と月は「永久性」や「王家と宰相」、赤は国民の勇気、青は空や平和を表しているそうです。
世界で最も高い「エベレスト山」がある国として知られていますが、中国やインドとの行き来にパスポートが要らないことや、その南北で気温や環境がだいぶ異なること、牛の神聖性はもちろん、水牛、ヤク、孔雀や象、サイや虎などたくさんの生き物たち、またネパールの学校や祭りの様子も教えていただきました。
子ども達だけでなく、大人の参加者からも積極的に質問が飛び交い、ネパールに対する関心が高まりました。
座学の後は、場所を移動していよいよ「ネパール料理入門」の時間です。
ネパールは、インドのスパイス文化と料理大国である中国の文化が交じり合った食文化があり、日本人好みの美味しい料理が沢山あります。
今回は入門編ということで、「ほうれん草のネパールチキンカレー」と「キュウリとジャガイモのサラダ」「ターメリックフライドポテト」を作りました。
日本の家庭ではあまり目にすることの無いスパイスの香りに、調理室は一気に異文化圏へ。
講師の先生たちの指導を受けながら、子ども達も進んで包丁を手にしたり、鍋振りしたりと大活躍。
大人もグループのあちこちで会話を楽しんでいました。
完成した料理を手に、また講座室へ戻りお楽しみの試食タイム。
同じ材料でも、各テーブルによってスパイスの配分が異なるのか、それぞれ微妙に味が変わって、それもまた楽しかったです。またスプーンを用意していましたが、ネパールでは食事を右手で食べる文化もあることを知り、初めて挑戦した子どももいました。
美味しい食事を楽しんだ後、講師の方々が、ギターとネパールの民族楽器「マダル」(ネパールの両面太鼓)を用いて、ネパールの有名な歌「レッサムフィリリ」を演奏してくださいました。
この曲も含め、ネパールの歌は「男性が女性に対して捧げる愛の歌」がとても多いそうです。
逆に「女性が男性に対する歌」というのは少ないとのこと。
こうした所にも、その地域の文化が感じられて、とても面白く感じました。
参加者の皆さんからは「料理だけでなく、ネパールの事を色々と聞くことが出来て、とても楽しかった」「今度はモモ(ネパールの餃子)も作ってみたい」「サラダにも熱したスパイス油を用いる調理法が、とても興味深かった」という感想をいただきました。
また、今回ネパールのことを色々と学んだことで「もっと外国の事を知りたい」「他の国の料理も作ってみたい」というご意見もいただきました。(是非、やりましょう!)
今回は文化の違いを知ることで、日本のことも考える素敵な時間となりました。
次回は、いよいよ吹上万博も最終回、「ギニアの太鼓」体験を行います。
席にはまだ余裕がありますので、ご希望される方は、吹上公民館までご連絡ください。
(写真は参加者、および保護者の了解を得たうえで撮影・掲載しています)