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≪報告≫キックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第8回 ぶどう染め―を開催しました

更新日:2022年9月21日更新 印刷 大きく印刷
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≪報告≫キックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第8回 ぶどう染め―を開催しました

9月11日(日曜日)にキックオフ・プロジェクト とちぎを藍で染める―第8回 ぶどう染め―を開催しました。
今回は大平ぶどう団地のぶどうを使って、絹のハンカチを染めました。

まずは名取先生(國學院大學栃木短期大学准教授)からぶどう染めについてお話をしていただきました。
ぶどう染めは巨峰やベリーAなど濃い紫色、アントシアニンという赤系の色素を持った皮を使って染めます。
仕上がりはおおむね紫色になりますが、その年の気候により色の濃さなど、ぶどうのコンディションも違ってくるので、実際に染めてみないとどんな色に仕上がるかはわかりません。
今回は巨峰を使いますが、どんな色に染まるのかワクワクしながら、作業開始です。
 ぶどう染めをした作品を手に持つ名取先生  巨峰の皮 


鍋にぶどうの皮と水を入れ、強火で15分ほど煮詰めていきます。
その間に、絞り染めで模様つけの準備です。
ぶどうの皮を煮詰める 模様付け作業   

 

ぶどうの染め液ができあがったら、火を止めて皮を引き上げ、布を浸します。
巨峰の濃い紫色が絹を染めていきます。

ぶどうの皮を一旦引き上げる 模様付けした布を染め液につける
   

布を染め液につけている間に、「媒染(ばいせん)液」を作ります。
媒染とは、素材の持つ「色素」を、アルミや鉄などの金属イオンと結び付けて定着させる技法のことです。
今回はミョウバンを使って、媒染液を作りました。
ぶどうの染め液から布を引き上げて、媒染液につけます。

ミョウバン液を作る 染め液につけた布を取り出し媒染液に浸す
     

媒染液につけている間に、引き上げていたぶどうの皮を染め液に戻し入れて、再度10分ほど煮込みます。
2回目の煮込みが終わったら、布を媒染液から取り出して再び染め液に戻し、しばらく漬け込んで仕上げます。
最後に水洗いして、絞り付けた輪ゴムを外して完成です。
とても鮮やかな色に染めあがりました!

2回目の漬け込み後、取り出して水洗い ぶどう染めの完成
   

ワークショップでできあがった作品は、11月3日から美術館展示室Bで展示します。
どうぞお楽しみに。

★第1回(5月5日)のワークショップの様子についてはこちら
★第2回(6月12日)のワークショップの様子についてはこちら
★第3回(7月3日)のワークショップの様子についてはこちら
★第4回(7月24日)のワークショップの様子についてはこちら
★第5回(8月7日)のワークショップの様子についてはこちら
★第6回(8月21日)のワークショップの様子についてはこちら
※第7回のたたき染めは諸般の理由により、中止となりました。