水の事故に対する応急手当
- 溺れている人をみつけたときは、ただちに119番に通報し救助を求めます。
- もし、つかまって浮くことができるものがあれば、溺れている人に向けて投げ入れます。さらに、ロープがあれば投げ渡し、岸に引き寄せます。
ポイント
- 溺れている人の救助は、消防職員やライフセーバーなどの専門家に任せるのが原則です。
- 溺れている人が水没したら、水没箇所がわかるようにし、目標を決めておき、到着した専門家に伝えます。
- 海、川、湖では、救助者が巻き込まれて溺れるケースが多いため、うかつに救助に行ってはいけません。
- 反応(意識)がなければ気道を確保します。さらに正常な呼吸がなければ心肺蘇生法を実施します。
- 救助者が一人の場合で119番通報がまだの場合には、心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸の組合わせ)を5サイクル(約2分間)行ってから通報します。
ポイント
水の事故では迅速な心肺蘇生法が重要です。水を吐かせるために傷病者の上腹部を圧迫したり、水を吐かせることに時間を費やしてはいけません。
[改訂3版 応急手当講習テキスト 救急車がくるまでに]より引用