栃木市消防本部では、必要に応じて救急現場に消防隊が出動し、救急隊と連携して救急・救護活動を行う「PA連携」を実施しています。
PA連携とは、救急現場などにおいて消防隊と救急隊が連携して救急業務を行うこと言います。
消防ポンプ車(Pumper)と救急車(Ambulance)の双方の頭文字から「PA」とされ、全国の消防本部において広く使用されている用語です。
救急現場において、階段や通路などの状況から搬出、搬送に時間を要したり、交通事故現場など二次災害の危険がある場合、救急隊のみでは傷病者の観察や処置が困難である場合などに、救急車に加えて消防車を同時に出動させ、救急活動を安全かつ迅速・確実に行うことを目的としています。
また、救急車の出動が重複し、近くの救急車が出動中で遠方の救急車で対応せざるをえない場合にも、近くの消防車が出動し早期の救急活動を行います。
・心肺停止が疑われたり、重篤な症状が予想され、救急隊の活動支援が必要なとき
・階段や通路、道路などの状況で、救急隊のみでは搬出搬送が困難であるとき
・現場の混乱が予想されるなど、円滑な救急活動に支障が生じるおそれがあるとき
・救急隊が出動中で、現場到着に相当な遅延が予測されるとき
・交通事故や加害事故など救急隊員及び傷病者の安全を確保する必要があるとき
・幹線道路や高速道路など交通量が多い場所で二次災害が発生するおそれがあるとき
・ドクターヘリや消防防災ヘリと連携して救急救護活動にあたるとき
・その他支援の必要があると認められるとき
「救急車を呼んだのに消防車が来た。」というように驚かれることもあるかもしれませんが、一人でも多くの人命を救うことを目的に実施していますので、皆様のご理解とご協力をお願いします。