令和3年6月29日(火曜日)、栃木市消防署において、仮想店舗内で何者かにより毒ガスのようなものが散布され、多数の傷病者が発生したとの想定で訓練を実施いたしました。
本訓練は、化学災害やテロ時に消防職員が毒ガスの解毒剤を傷病者に投与できる自動注射器を使用するという初の試みであり、この自動注射器は、厚生労働省が主催した講習を修了した職員をインストラクターとして、災害出動対応の全職員を対象に、事前の実技講習を実施しております。
訓練中、災害現場や傷病者から各隊員が情報を収集し、現場最高責任者が自動注射器の使用を判断いたしました。隊員は毒ガスの中でも活動できるよう防護服を着装し、動きづらい環境下でありながらも、事前訓練により傷病者に対し慎重且つ正確に使用することができておりました。
複雑多様化する災害に対応できるよう、今後も訓練を重ねてまいります。