ゴルフプレー中に心肺停止状態となった救急事案において、胸骨圧迫及びAEDを使用した救命処置を行うとともに、冷静沈着な救命リレーとゴルフコース内グリーン脇にドクターヘリが着陸することができたことにより、傷病者の社会復帰に貢献したもの。
令和4年1月26日(水曜日)11時30分頃、佐藤氏、永島氏、平林氏、米山氏は、傷病者(知人男性)と共にゴルフプレー中であった。その後、傷病者がゴルフプレー中に卒倒したと聞き、東武藤が丘カントリー倶楽部職員へ伝えゴルフ場の従業員から救急要請があった。氏らは、ゴルフ場クラブハウスからAEDを持ち運び、救急隊到着まで胸骨圧迫及びAEDを使用した心肺蘇生法(除細動4回実施)を継続した。
救急隊到着時、傷病者は自発呼吸が見られたため、ドクターヘリによる早期医療介入が不可欠なことから、ゴルフ場関係者の協力により、ランデブーポイント(注1)に指定されていないゴルフコース内グリーン脇にドクターヘリの着陸が可能となった。
傷病者は、バイスタンダー(注2)により迅速な救命活動が行われ、冷静沈着な救命リレーとドクターヘリが現場の直近に着陸できたことで、早期に医師の介入が可能となり、一連の「救命の連鎖」が途切れることなく繋がったことにより、傷病者の社会復帰に大きく貢献した。
※(注1)ランデブーポイント・・・ドクターヘリが着陸し、患者さんに接するためのヘリの離着陸場
※(注2)バイスタンダー・・・けが人や急病人が発生した場合、その場に居合わせた人のこと
(上段:上岡消防長、鈴木署長、下段:左から米山氏、平林氏、佐藤氏)